Front

YOD TOKYO

Johanna Bath、佐竹龍蔵、玉村聡之、安田知司展/  Johanna Bath, Ryuzo Satake, Satoshi Tamamura, Tomoshi YasudaExhibition
“Appearance”
2023.9.13 Wed – 9.24 Sun

Artists | Johanna Bath、佐竹龍蔵、玉村聡之、安田知司
Hours | 11:00-19:00
Closed | Mon (9/18(月)は祝日のため開廊、9/19(火)は振替休日)

Venue | YOD TOKYO
150-0001 東京都渋谷区神宮前4-26-35

Email | info@yoded.com
Tel | +81 (0)3 6675 9497

この度YOD TOKYOでは、Johanna Bath、佐⽵⿓蔵、⽟村聡之、安⽥知司による四⼈展『Appearance』を開催いたします。

四名の作家は⼈物を対象とする作品を描いており、いわば『⼈物画(“portrait”)』に分類されうるだろう。Portraitはフランス語のPorter(運ぶ)とtrait(特徴)より派⽣した⾔葉で、かつての肖像画や写真が、⼈物の特徴を捉えることを重要視していたことに因んでいる。本展では、描かれた⼈物の⾝体的特徴に着⽬するのではなく、作家四名による特有の線と点の表現に、より純粋に焦点を当てたい。

Johanna Bathと⽟村聡之の作品では、線の表現に注⽬したい。Johannaは、⽇々失われていく時間に想いを馳せ、時間の流れを瞬間に閉じ込めるように絵画を描く。輪郭が揺らぐペインタリーな⼈物の傍らにある、⽟響現象や指でなぞった跡のようにも⾒える蛍光⾊の図形や線が、モチーフの儚さを強調する。⽟村の作品では、ベクターデータで描かれ簡素化された⼈物が、絵筆とエアスプレーによりキャンバスに表現される。鑑賞者は、その変換を経て⽴ち現れる、無機質な線と⾊⾯構成を味わうことができる。

佐⽵と安⽥の作品においては、点の表現が特徴的である。佐⽵の作品においては、岩絵具を⽤いて幾重にも重なる矩形の⾊⾯を描くことにより、像が浮かび上がる。岩絵具の粒⼦感の粗さゆえに、粒⼦と粒⼦の隙間から下の⾊が透けているように⾒える。その『透過性』の感覚によって、重ね塗りによる奥⾏きや⾊が奥から発⾊するような効果が⽣じ、この点が佐⽵の作品の特徴の⼀つである。安⽥もまた、油絵具を⽤いて、触覚感覚として認知できる⼤きさまで拡⼤したピクセルを、確かな厚みを以てキャンバスに描いている。物質感を付された⼀つ⼀つのピクセルそれ⾃体が強度を増すことで結ばれる像は曖昧となり、鑑賞者の視覚を揺さぶる。

彼らの作品では、⼈物を忠実に描き出すことを主な⽬的とせず、⽀持体に点や線を絵筆で乗せるという⾏為の結果として、⼈物が浮かび上がってくる。本展のタイトルには、あえて『Portrait』という⾔葉はいれず、出現および⼈の姿を意味する『Appearance』という⾔葉で彼らの作品を表したい。

ぜひこの機会にご⾼覧ください

 

YOD Editions

Alice Lin『Journey』
2023.9.18 Mon – 10.6 Fri

Venue | YOD Editions
530-0047 大阪市北区西天満 4-5-2 老松ビル2F

Hours | 13:00-19:00
Closed | Sat, Sun

Email | info@yoded.com
Tel | +81 (0)6 6949 9105